会長挨拶

 本学会が、2020年3月26日付で「日本学術会議協力学術研究団体」として指定を受けるに至りました。誠に喜ばしく、その社会的意義をますます痛感いたす次第です。
 振り返れば、1998年4月に3名の有志でもって産声をあげた座談会がその原型であり、会員の自宅にてお茶を飲みながら研究談義に花を咲かせたのがとても懐かしく思われます。その後、この小さな座談会にも、ささやかながらの業績を積むことで次第に共感するメンバーも増え、2004年にはメーリングリストを立ち上げて「異文化情報ネクサス研究会」として50名のメンバーで活発に研究議論を重ねるほどにいたりました。そして2013年12月には、出版物・研究会誌の充実を機に、その名称を「異文化間情報ネクサス学会」にあらため、さらに2018年11月には「異文化間情報連携学会」へと名称変更して今日に至っております。
 今では100名を超すそれなりの学会組織となりましたが、決して原点を忘れることなく、小規模ながらも深みのある議論を異分野の方々と交わし合い、絶えず新たな息吹を会員間に取り込める学会でありたいと思います。ひきつづき微力ではありますが、会長として、会の発展に尽力させていただく次第です。

2020年4月吉日
異文化間情報連携学会会長 淺間正通